Mac で Adobe Reader を用いて右綴じの本を見開きで表示する

この記事は KainokiKaede Advent Calendar 2014 17日目の記事です(大嘘)

Mac で PDF を閲覧するときは標準の Preview.app を用いると便利である。しかし Preview.app には右綴じの本を表示する機能がついていない。日本語以外にも右綴じを必要とする言語はあると思うのだが、Apple のデバイスはそのような国では普及していないのだろうか?

とにもかくにも Preview.app では不可能なので、別のソフトを用いることになる。ComicViewer for Mac というソフトがあるが、サポートフォーラム を見るかぎり開発が停止して久しい。

さすがに PDF の大元である Adobe 御大ならばいかような PDF の表示も可能であろうと推察し、Adobe Reader をダウンロード した。最初は Retina ディスプレイに対応していないバージョンがインストールされて閉口したが、バージョンを 11.0.10 に上げれば高解像度対応の問題は解決した。

さてそこで見開きの問題である。そのままでは Preview.app と同じ方向(左綴じ)で表示される。PDF ファイルの設定を変更すれば修正されるようだが(そしてそれが正しい方法に思えるが)、残念ながら Acrobat を持っていないと簡単には変更不可能なようだ。ということで Adobe Reader の設定を変更して右綴じ専用ビューワとすることで対処する。

方法としては、環境設定で以下を設定する。

  • フルスクリーンモード > 1ページ全体をフルスクリーン表示 のチェックを外す。
  • ページ表示 > デフォルトレイアウトとズーム見開きページ 全体表示 にする。
  • 言語 > デフォルトの読み上げ方向右から左へ にする。

以上で、フルスクリーンモードで右綴じの本をちゃんと表示できる。ページが1ページズレるという現象に対しては、

  • メニューバーの 表示 > ページ表示 > 見開きページ表示で表紙を表示 にチェック

することで対処可能である。ちなみにフルスクリーンモードへの移行のショートカットキーは Cmd+L である。

ただしこれでも次のページに進むためには右矢印を押す必要があり直感的ではない。しかしまぁこのくらいは許容可能であるし、右矢印のほうがキーボードの外側にあるため押しやすく便利でもある。