この記事は KainokiKaede Advent Calendar 2014 14日目の記事です(大嘘)
なぜ Yosemite ではなく Mavericks の記事かというと、書き溜めだからです。ごめんなさいね。
Astropy, IRAF, PyRAF をそれぞれ単独で導入することの困難さを解決したい
Python を用いて天文データの解析を行いたいが、Astropy が pip でインストールできない。IRAF を入れたはずだがうまく動かない。PyRAF も動かない。どうしようかと悩んでいたら Ureka なるパッケージを見つけた。上記のものがいっぺんに導入される。何がインストールされるかは Components を参考に。入れるのが難しそうなモジュールがいろいろ入っていて、これ天文以外にも使えるんじゃないですかねといった感じだ。アンインストール も簡単である。
Ureka のインストール
導入方法は 公式 を参考に。
sh install_ureka_1.4.1
をしたディレクトリに Ureka
ディレクトリができ、その下にバイナリが展開される。なのでたとえば Downloads
ディレクトリでこのコマンドを打つべきではない。適当なディレクトリを見つけてそこに展開してやるべきだろう。ちなみに Downloads
に展開してしまっても、Ureka
ディレクトリごとどこかに移して、そのディレクトリで bin/ur_normalize
を実行すれば移行が完了する。しかしその際はリファレンスの書き換えなどが行われて時間を食うので、どうせやるなら最初から目的のディレクトリで sh install_ureka_1.4.1
を実行しておくべきだ。
インストールには30分ぐらいかかるけど辛抱。Updating shebang lines…
で長時間止まったように見えるけど辛抱。
$ sh install_ureka_1.4.1 About to install Ureka 1.4.1 in /Users/hogehoge/Ureka Continue? Enter yes or no [yes]: yes ... ====================================================================== Ureka is installed. Log in a new terminal window and type the command ur_setup or ur_setup common primary to select your Ureka environment. 'ur_setup -h' will show some help. Installation complete For more information about how to use Ureka, check out the online documentation: http://ssb.stsci.edu/ureka/1.4.1/docs/index.html
使い方は ドキュメント を読む。ur_setup
で Ureka 由来のコマンドが使えるようになる。ur_forget
でそれらを deactivate する。
ds9 とかを使えるようにするために XQuarts も入れておく。
PyRAF を使用してみる
ついでに、せっかくインストールしたのだから IRAF の Python によるラッパである PyRAF を使ってみよう。PyRAF は実行ディレクトリにいろいろとファイルを作るので、あらかじめ実行用のディレクトリを作っておいたほうがよい。
$ mkdir pyraf $ cd pyraf
とりあえず mkiraf
を実行して login.cl
を作ってもらおう。ターミナルタイプをデフォルトの xterm-256color
のままにするとエラーが出る。公式 によれば xgterm
でないと動かないものもあるようなのでそれにしよう。
$ mkiraf Enter terminal type [default xterm-256color]: xgterm
そして pyraf
を起動する
$ pyraf
コマンドリストは ?
で表示できる。プロンプトから抜けるときは .exit
と打つ。
これ以降の使い方は人によって異なると思うので私はここで筆を置く。