ルキオラ・クルキアタの生涯 - 水之江めがね
いままでに東方同人小説をいくつか読んできたけど、ルキオラ・クルキアタの生涯 ほどのものはなかなか無い。小説を読んだのちに「リグルと幽香のカップリングが好きになった」とか「リグルについて新しい視点を得た」とか、キャラクターレベルでのパラダイムシフトを与えてくれる作品は結構ある(私が流されやすいだけかもしれない)。しかし、この作品のように「『虫』を再認識した」というレベルでパラダイムシフトを余儀なくされるものは少ない。根底まで「リグルとは何か、蟲の王とは何か、虫とは何か」を追求して描かれた作品。 発表済みの作品2作に、書き下ろしと断章とを加えて一冊にまとめている。その構成も見事。最初の数ページを開いただけで唖然としたし、最後のページの演出には思わず唸った。上製本箔押しという残酷仕様なので「増版も電子化も絶対にあり得ない」そうです。2013-01-28 時点でまだ在庫がある みたいなので是非。
バカの木の素敵なお家 - 泥舟海運
バカの木 の続編。淡い絵柄と心あたたまるストーリーとで読ませる一冊。本作は中編で、次回が後編となるようです 。楽しみ。
World End Wonderland - プレイリーオイスター
初出は紅楼夢だが、C83 で入手したのでここでレビュー。 すごく丁寧なエレクトロニカをやっているなぁ、という印象。 オススメは3曲目の Ctrl+Z です。XFD + 6曲目がアップされているようなので上記サイト参照。