Windows の Cubase で MIDI リアルタイム入力が前にズレる問題に対する対策

Intro

Cubase 6 を使っているのですが、タイトルのように、MIDI 入力が前にズレる問題がありました。私の演奏が走っているとかではなく、テンポにも依りますが16分音符ぐらい前にシフトする。たぶんオフセットの調節などでなんとかなるんだろうなぁーとか思って放置していたのですが、いいかげん発狂しそうになったので、ようやく重い腰を上げて直そうと思い立ったわけです。
チェックしたい点は2点。

  1. VST オーディオシステムのレイテンシー
  2. タイムコードソースの変更

とくに後者はわりと盲点だと思います。

VST オーディオシステムのレイテンシー

「デバイス - デバイス設定 - VST オーディオシステム」で適切な ASIO ドライバーを選んで、入出力のレイテンシーを下げます。
それなりのスペックのパソコンならば、ドラム音源をインサートしてキーボードで違和感なくリアルタイム演奏できる程度にはレイテンシーを下げられるはずです。私の場合は過去に2つのAIFを同時に使おうとしたため間にへんなプログラムが入っていて、レイテンシが 300 ms (!) まで上がっていました。AIF を直接指定してやったら 10 ms まで下がりました*1

タイムコードソースの変更

「プロジェクト同期設定 - タイムコードソース」を「VST System Link」に変更します。すると改善します。私の場合はこっちのほうがクリティカルでした。 このサイト に感謝。
なんかこのへんの設定はよくわかっていないのでいろいろ調べてみる必要もありそうですが、ストレスなく打ち込める環境を(ようやく)手に入れたので当分は現状で満足するでしょう。かえでちゃんは怠惰なのです。

(追記)バックグラウンドサービスの優先設定

Cubase SX for Windows にあるように、バックグラウンドサービスを優先する設定にしていることも影響しているのかもしれない。
「マイコンピューター - プロパティ - 詳細設定 - パフォーマンス - 設定 - 詳細設定 - プロセッサのスケジュール - バックグラウンドサービス」を選択する。

*1:でもこれってつまり2つ以上のAIFを同時に使用することはできないということですかね。IOの数が足りないのでなんとか複数使いたいのですが。IOが多いAIF買えって話ですね、わかります。